日曜日よりの使者

とっても楽しみにしていた
気功のワークショップを受けに
わざわざ東京まで行ったのに
なんだかどうもなじめなくて
途中で挨拶もしないで帰った。

講座の最初の方はまだよかったけど
心がめいるし、しけてくるし
心身にいいことやるのはもう飽きたとか
無邪気になれねええ!とか
私ってイケてないわメソメソとか
頭が混乱してしまった。


東京に着くまでボケボケしていて
遅刻したりして凹んでたのもあると思う。
先生は素敵だしみんないい人そうやったし。
たのしげな雰囲気やった。(私以外は多分)


とにかく乗り切れなかった自分が悲しくて
すぐ関西に直行して帰ろうと思ったけど
せっかくの江戸入りがもったいないし
締めに銭湯かな中野ブロードウェイでも・・と思ってたら


6年前とあるワークショップで
知り合った友達のA君が東京にいるのを思い出した。


運よくA君は家にいたようで
雨の中、チャリに乗ってやってきた。


事情を話すとへぼへぼな話なのに
同情してくれて
お茶だけでは気分も変わらないからと
帰る時間まであとちょっとしかないのに
一生懸命考えて東京案内してくれた。


そんで井の頭公園に行って
ウィンドウドリンク
(素敵な食べ物屋をじっと見る)した後

ウツの時に作ったという自作曲
「死んでしまいたい」 を傘をさして熱唱してくれた。
(けっこう長くて大作!!)
意外な美声と直球な歌詞にびっくりした。

状況がシュールすぎて
なんじゃこりゃ・・と思ってたけど沁みた。

雨の噴水と
それでもやっぱり生きたいんじゃい!!という叫びは
とてもよく合っていた。

そのあとどうよ?とガツガツ感想を聞かれた。
(聞かれてもなんて言っていいんだ??と思ったけど)

前はもっと落ちていたからもっと出来がよかったとか
やっぱり褒められたいしなあとかのんきに言っていた。

時間はすぐ経ち
私はしょんぼりをひきずったまま新幹線に乗った。




次の日も凹んだまま仕事に行った。
ああ、こんなんなら
東京いかなきゃよかったと後悔した。
とくになんてことないのに何か後味が悪かった。


気だるく仕事しながら
大学時代の友達と会ったことや
A君のことを思い出した。


A君は今就活中だったり
色々あって大変な時なのに

会うのも超久々、どこの馬の骨わからん
小さくしょんぼりしてる私を
盛り上げようと親切にしてくれて

公園で激しく暗い曲を歌い、
そのあと褒めてほしいとか言って
ちょっと恥ずかしい己まで
さらけ出していた。

よく考えたらなかなか誰もこんなことできない。
ひょっとしてすごいかも・・・。
なんてオープンでいい人なんだろう!!と
あとから激しく感動した。


大学の友達は
サンダルが壊れて398円のおっさんスリッパに
潔く履き替えて渋かった。


後から聞くと
気功や瞑想は嫌な気分も起こりやすいらしく
そのまま続けると効果あるみたいで
それもありだったけど
おそろしく完璧な旅行だった。と後から思った。

そして人っていいなとマジで思った。

イエーイ!

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